子供のころ僕は貧乏でした。
貧乏の基準は人それぞれだと思いますが、具体的には以下のとおりです。
○クリスマスプレゼントや誕生日プレゼントはなし。もちろんパーティなどありえない。
○夏休みなどの長期休みはどこにも連れて行ってもらえない。夏休みは高校野球を開幕戦から決勝戦まで全てをテレビ観戦したこともあった。
○娯楽と言えば、テレビのみ。朝から晩までテレビを見ていたこともあった。
○親戚づきあいも一切ないため、お年玉などはもらえず、登校したときに友達とのギャップに驚く。
○小学生のころ、少年サッカーに入りたかったが、お金がかかることから、親に言い出せなかった。そのころの反動からかサッカーはやったことないけど、サッカー観戦が大好き。
○大人になってから、『丸亀製麺』を食べてめちゃくちゃおいしいくて、感動する。
○祖父がなくなったときに金銭面の問題から欠席。本来喪主になるべきうちの親も欠席。
貧乏であることによるデメリットを書くとキリがないので、貧乏であることによるメリットを自分の経験から以下にあげます。
貧乏な子供であることメリット
物を大事にする
物を買ってもらえることが稀なので、物を大事にするようになりました。 今でも物持ちは良いほうです。
何事も工夫することを覚える
周りにある物が限られているので、その中でどういうふうに工夫して遊ぶか。
常に考えて行動するようになりました。
好奇心が旺盛になる
基本的におもちゃを与えられない、もしくはどこにも連れて行ってもらえないので、色んなものがもの珍しくなります。
学校の行事である修学旅行や遠足がものすごく楽しみでした。
小学校のときに裕福な家庭の友達に聞くと、汚いところに泊まったり、まずい食事をたべるために行きたくないと言っていたのがすごく不思議でした。
体が丈夫になる
基本的に小腹が空いているので、出てきたものは全て食べるという習慣が根付きます。
給食が楽しみで、野菜など好き嫌いなく食べていました。
野菜が好きというわけではなく、まずいけど食べるものがないから食べるという感覚です。
そのおかげか、子供のころは健康優良児の皆勤賞でしたし、今でも体が丈夫です。
ただ、子供のころの我慢して野菜を食べた反動からか、大人になった今は野菜がめちゃくちゃ嫌いです。
普通は大人になってから、野菜が好きになりますよね。。
勉強が得意
物を与えられないので、買ってもらった絵本や図鑑、小説は何度も読み返しました。
はじめて小学生のときに図書館に連れて行ってもらい、色んな本を読めることがすごく嬉しかったことを覚えています。
それからは、週末になると朝から晩まで図書館にいました。
その間に相当量の本を読んだので、読書する習慣が身に付いたと思います。
また、毎年4月になり、新学年になると教科書をもらえたのですが、それも楽しみでしかたなかったです。
教科書を隅から隅まで読んでいました。
二つ上の姉がいたので 自分の分を読み終わると姉の分まで読んでいました。
これが効果があったのか、小学生のころから勉強は良くできました。
何しろ先2年分の予習が完了していますから、授業で聞くことはほとんどありません。
教科書を読んでわからなかったところだけを先生に質問したりしていました。
結果的に、人一倍勉強ができるようになりました。
塾にも通っていませんでしたが、塾に通っている子にも負けなかったし、国立の学校に行くことができました。
まさに、貧乏が生んだ結果だと思っています。
まあ勉強はできたけど、それ以外に色々な問題も起こしたので、メリットばかりではないのですが、そこは割愛します。
結論
貧乏であったことのメリットで、今でも役立っているのは、
①健康な体
②勉強が得意
ということです。
まあでもメリットよりもデメリットのほうがはるかに大きいので、子供の頃を思い返すと、あの頃に戻りたいとは思わないです。
自分の子供には金銭面での苦労させたくないですね。